たら子と言えば九州福岡の明太子が有名ですが、一昨年、仕事の都合で新潟県上越市に勤務した際、知人から、糀を使ったたら子のことを知らされ、試しに購入し食してみました。

糀のまろやかな甘みのある風味と、なめらかなたら子のマッチングが最高で、たら子は辛いものとの認識を一掃し、一気にファンになりました。

さらに、同封されていた口代を読んで、なお一層感心させられました。

材料のたら子は店主自らが北海道に出向き買い付けしていること、化学調味料などは一切使用していないこと、など店主が本物の自然食材にこだわる気持ちが嬉しいですね。

現代社会が忘れつつある食の基本である、安全で、安心な、日本古来の食文化を頑固に守り続けている姿勢が嬉しいですね。

私の郷里の富山では、寒鰤を蕪で挟んで糀で漬ける「かぶら寿司」が有名で毎年の正月御節には必ず出される定番の一品になっています。

隣の石川県でもかぶら寿司は定番なので、糀の食文化になれた方には、この「たらの子糀漬」を一度食されると美味請け合いです。

食べ方の一押しは、炊きたての白ご飯に約1cm程に切ったたら子を乗せ、ほぐしながらご飯と一緒に食すること。

なんとも言えない美味しい風味が口いっぱいに広がり、まさに絶句です。

また、日本酒の好きな方には、お酒をちびりながら一切れのたら子を少しづつ食すのも垂涎の味わい方です。

残ったたら子は冷凍保存すれば、風味が消えることなく長く保存できるので細かく切ってラップで包み冷凍すれば、単身赴任の方にも重宝な一品です。